私が生まれた1973年(昭和48年)は、まだまだ経済が右肩上がりの時代でした。
そして、子どもの教育は高学歴で大企業に入るのが正解ルートのようでした。
私は子どもの頃、ずば抜けた才能もなく、勉強も中(の下かも)レベルだったと思います。
高校時代、周りの友だちは良い学校へ行くために必死に受験勉強をしていました。
そんな中、私は受験勉強のための勉強に集中することが出来ませんでした。
意味を見い出せませんでした。
当時はアメリカのアイドルや人種問題に興味があったので、
英語や人権に関する知識は親や学校に言われなくても積極的に学んでいました。
興味の分野があったこと、そして日本の受験勉強に打ち込めなかったこともあり、
私は日本の大学ではなく、アメリカの大学へ進学しました。
※アメリカでの経験は私の人生を良い意味で大きく変えたので、こちらについても今後紹介したいと思っています!
その後子どもを授かり、日本の教育に馴染めていなかった私は、今の日本の教育について調べることにしました。
調べてみると幼児教育については、子どもの個性に合わせた教育があるにもかかわらず、
小学校は私たちが受けてきた教育とそれほど変わらないことに気が付きました!
それからたくさんの子育てや教育に関する情報を読み漁りました。
早期教育、お受験など、昔とあまり変わらず「先取り教育」がたくさん紹介されているようでした。
そんな中、私の経験や知識から感じていた違和感に対して答えをくれた本が何冊かありました。
今回はその一部を紹介しますね!
「きのくに子どもの村の教育」(堀真一著)
こちらの本は著者が運営する「学校法人きのくに子どもの村学園」の教育方針や具体的な運営内容が書かれています。
子どもを授かってから日本の教育について調べてみると日本の小学校の選択枠の狭さに気が付き、
とても残念な気持ちになりました。
私が小学生だった昭和の時代から日本の学校教育は変わったのだろうか?
そんな不安や焦りの中、出会ったのがこの本でした。
印象に残っている内容には、
「子どもが主役」
「先生ではなくファシリテーターが子どもたちをサポート」
「科目名は国語や算数ではなく、ことばや数」
「プロジェクトを通して横断的に様々な科目を学ぶ」
こんな学校が存在するの??しかも学校法人で!!!
本当にびっくりしました(笑)
こちらの学校は全国に5校あり、私の住まいから一番近いのが山梨県にある南アルプス子どもの村学園でした。
実は家族4人で見学へ行きました。
我が家は立地や費用面で泣く泣く断念しましたが、
今でもこんな教育が受けられる学校が近くにあったら通わせたい学校です。
メモ
学校法人きのくに子どもの村学園
「アメリカの少年野球こんなに日本と違ってた:シャイな息子と泣き虫ママのびっくり異文化体験記」(小国綾子著)
私は大学でアメリカへ行きました。
それまでは自分に自信がありませんでした。
学校の成績はいまいち、見た目もいまいち・・・
アメリカに行くと「褒める文化」が浸透していました。
私の違いを個性としてたくさん褒めてくれました。
私の自己肯定感は爆上りでした(笑)
こちらの本はそれを思い出させてくれる内容でした。
子育てでも自己肯定感を育むことを大切にしています。
アメリカでは保護者は子どもたちの自信を育むために指導者や場所、方法を積極的に探しています。
そして、選択枠がたくさんあるように感じます。
少年野球を通してアメリカの子育てのあり方を垣間見れる興味深い本です。
「小さな天才の育て方・育ち方 小・中・高に通わず大学へ行った話」(吉田晃子・星山海琳著)
こちらは子どもの個性や意見を尊重しながら型にはまらない教育を行ってきた母と子の記録になります。
とにかく子どもの声にしっかりと耳を傾け、常識から外れることを臆せず突き進んだ様子はとても素晴らしいです。
「私も同じように出来たらどれだけ幸せか…」と思いましたが、それは人それぞれ。
子どもや親の個性によっても異なりますよね。
マネは出来なくても「学びとは何か?」を改めて考えさせてくれて、新しい視点をくれる良い本だと思います。
「強烈なオヤジが高校も塾も通わせずに3人の息子を京都大学に放り込んだ話」(宝槻泰伸著)
「探求学舎」を運営している著者が子どもの時の奇抜な父の教育手法を紹介している本です。
一般的な教育や子育てに関する本は母親目線で書かれていることが多いのですが、こちらは父親の奇抜な教育方針のもと、行われた教育が紹介されています。
ママたちによるまこごろ込めた育児や教育本に若干疲れていた私にとって、とても気持ちの良い本でした。
「読んだページだけお金を渡す!」
「高校は行かないで大検」
子どもに学ぶことの喜びを知ってもらい自ら学ぶ人間になってもらうことが大切であれば、ちょっと邪道でも良いのかな?と思わせてくれる内容でした。
「取り残される日本の教育」(尾木直樹著)
尾木ママがご自身の経験や世界の先進事例を踏まえてこれからの教育のあり方について問題提起している内容です。
日本の受験勉強のための暗記教育では世界に通用する人材にはならないのでしょうかね…
私が大学でお手伝いしている授業ではアクティブラーニングを取り入れているのですが、
答えのない問いに対して学生たちが上手く深堀り出来ていないように感じます。
これも義務教育での答えありきの授業や暗記教育の弊害なのでしょうか…
「池上彰の「日本の教育」がよくわかる本」(池上彰著)
本のタイトル通りとてもわかりやすく日本の教育が解説されていました。
特に今の教育に至った歴史は「なるほど~」と納得しました。
日本の教育の良し悪しを語る前にこちらの本を読んではいかがでしょうか。
「こんな学校があったらいいな 小さな学校の大きな挑戦」(辻正矩・藤田美保・守安あゆみ・中尾有里共著)
著者は大学で建築を教える中、大学生の学習意欲のなさから日本の学校教育のあり方に疑問を持ったそうです。
その後、世界中のフリースクールを見学し、日本版フリースクール「箕面こどもの森学園」を立ち上げました。
こちらはきのくに子どもの村学園を訪問した時期と同じタイミングで知ったと思います。
子どもが主役な学校づくりと言う意味ではきのくに子どもの村学園に通じるものがあります。
お近くにお住まいの方で興味のある方は是非、足を運んでみてはいかがでしょうか!
メモ
最後に
今、子育てをしていて何となく息苦しいな…と感じている方。
もしかしたらこれらの本を通して少しでも楽になれたらうれしいです!